
ピンツガウアの後部座席(口の悪い友人は荷台、もしくはかわいい部下のための座席と呼ぶ)へのアプローチは、背面のドア
を開けて乗り込むのであるが、この車、最低地上高が335mmもあるにもかかわらず、後部座席の床面高は750mmしかない。つまり、この
750-335=415mmの間にフレームとデフが収まっている。
で、後部座席に乗り込むには750mmの高さに足を掛けて上がらなければならないわけで、実際の高さはそれほど大変な高さではないのだが、私の周りでは上がりにくいと不評。
そこでサードパーティ製のステップを付けてみた。
このステップ、後部乗員が乗り込んだあともそのままで走ってもなんら不都合は無いのだが、上に跳ね上げてやると格好良く納まる。しかし、後部乗員は上げることができないので運転者が手で上げなければならない。そう、高級ハイヤーみたいだろぅ? 高級車だぜぇ?!
ところがこのステップ、アメリカの業者から買ってY運輸国際宅急便で送ってもらったのだが、輸送途中で落としたか上から何かが乗っかったかで、サイドフレームと踏面の接合部の溶接が外れてしまっていた。破断面を見るとちゃんと溶け込んでいるようなので製品の不良ではなさそうである。よくありがちな輸送中の不幸な出来事であった(と思う)。
輸送用のダンボール箱に穴が開いていたことも考慮して、Y運輸の担当氏からY運輸の保険で弁償するということで話はまとまった。
最初は、Y運輸の方で修理するとの申し出があったので、お願いすることにした。ただし、条件として破損していない方も補強の意味で上盛り溶接をしてほしい、つまり3ヶ所×2箇所にして欲しい、それでよければと返答した。
その理由としては、けっこうしっかり溶け込んでいる溶接が外れるのはよほどの強い力が作用したと考えられる。したがって、反対側(破損していなかった方)にも何らかのダメージがあるかもしれない。破損した方のみ補修して、その後使用している時に反対側が破損してケガでもしたら、今回のダメージが原因かもしれないという疑念が拭い去れず、かといってそれを証明することもできず、原因と責任をめぐってもめるだけという事態になっても困る。
と、きわめて穏やかに説明し、先の条件(6箇所溶接)でよければお任せしますと。
すると、Y運輸では再発しないと言い切れる溶接補修ができる業者を知らないのでこちらで探して補修してくれという返答が、お詫びの言葉と共に返って来た。
責任とか言い出すようなヤツは面倒でかなわん、というのが本音であろう。さもありなん、私が相手の立場でもそんな輩はできれば相手にしたくない。
ということで、結局こちらで信頼できる知人に溶接をお願いして無事、補修終了、取り付け完了とあいなった。
そんなこんなで、途中私の出張も挟んで注文から取り付け完了まで1ヶ月ほどかかってしまったが、無事に取り付けられて良かった。
また、関係者の名誉のために書いておくが、Y運輸の担当氏の対応は極めて紳士的で誠意にあふれたものであり、そういった面では何の不満も無かった。ただ、事務所がアメリカにあるようで、メールでのやり取りが時差の関係もあって日単位だったのが少々もどかしかったぐらいか。また、販売業者の担当両氏(2人)も成り行きを心配していて最後まで気遣ってくれていた。私、Y運輸、販売業者の3者でメールをccで皆が読めるようにして進めてくれたのも安心できた要素であった。もっともこれは交渉の内容を複数で確認し、後で言った言わないを避けるためというのが狙いなのは百も承知。
やはり情報を把握するということは色々な意味で重要であるということを、またしても実感した。